モノの「寿命」を伸ばす消費文化を根本から書き換える時代に「ReTOY」を

2026/01/02

こんにちは、おもちゃのリユース トイプラネットです。
今回の記事では、普段あまり語られることのない「おもちゃと環境問題」の側面について、特にプラスチック廃棄などの面から、世界と日本の動き、そして私たちトイプラネットの取り組みをご紹介します。

我々のトイプラネットの活動の根本には、さまざまな生活者の方々の役に立ちたいという気持ちがあります!
今回の記事の内容ではみんなを楽しませてくれるおもちゃの、あまり注目されていない面についても勉強していこうと思います。

知ると驚きのデータばかり

2015年の発足移行SDGsが定着し、さまざまな技術やサービスが進化してきて、日本をはじめ世界各国のおもちゃメーカーさんや企業さんの活動もご紹介できればと思います。

おもちゃの80%が最終的に埋立地・焼却・海洋に廃棄される

おもちゃはリサイクル率が非常に低い業界としても有名で、複合素材(プラスチック、金属、電子部品の混在)がリサイクルを困難にしている実態はおよそ80%が廃棄となっているようです。
サイエンスダイレクト

非常に深刻な数字ですが、おもちゃを扱っている仕事をしていると、おもちゃの複雑さを考えると納得せざるを得ない数字ともいえます。おもちゃを再生プラスチックにする取り組みなどがありますが、実際には非常に難しいといえます。

世界のおもちゃの約90%はプラスチック製

そもそも、おもちゃって言っても、紙や木製のおもちゃも結構多いよ!と思う方もいらっしゃるかと思いますが、World Economic Forum(世界経済フォーラム)のレポートなどによれば、子どものおもちゃの約90%はプラスチック製品であるとされており、業界全体としてプラスチックに強く依存していることが裏付けられています。これは一般消費財の中でも非常に高い比率で無視することのできない数字ともいえます。
World Economic Forum+1

しかも、市場全体も大きく、2022年当時の世界のトイ売上は約1,074億ドル規模と推定されていますが、「おもちゃ産業は他の多くの消費財に比べてプラスチック使用量が特に高い」という評価が示されています。具体的には、売上1百万ドル当たりで約48トンのプラスチックを消費するという数値が報告されています。この数字は袋菓子・アパレルなど一般消費財と比べても高い数字です。また、おもちゃは世界中の埋立地プラスチック廃棄物の約6%を占めるという推計データがあります。

https://environment-review.yale.edu/most-materials-are-recyclable-so-why-cant-childrens-toys-be-sustainable

 

中にはすでに知っているよ!なんていうデータもあったかもしれませんし、リユースはCO₂排出は新品製造の5〜10%以下と言われています。こう言った環境に関する基本的なデータからみていただくことで
トイプラネットが「おもちゃのリユース」をお薦めする理由が少し見えてきたのではないでしょうか?

モノの「寿命」を伸ばす消費文化を根本から書き換える

それがリユースの大きな役割です。

海外の動き サステナブル/エコトイ市場の成長データ

ここまでのデータでは、あまりにも暗いニュースばかりですが、素敵な取り組みをしている企業も増えてきているのは事実です。

「環境配慮型おもちゃ(エコトイ)」市場という観点で見ると、よりポジティブなSDGs関連の統計もあります:

  • エコフレンドリーおもちゃ市場は2024年に約12億ドル規模、今後2034年まで年平均12.5%程度で成長すると予測されています(Natural/eco materials, recycling 促進)。Global Market Insights Inc.

  • 一部の市場分析では、リサイクル材料や有害化学物質不使用の玩具セグメントが2031年に60+億ドル規模まで成長するとされる予測もあります。テックサイエンスリサーチ

この数字は、まさに世界中のおもちゃメーカーさんの働き無くして実現できなかったと言えるかと思います。

 

LEGOブロックが再生プラスチック・バイオ原料に

例えば世界最大の玩具メーカーの「LEGO」は2032年までに石油由来原料を持続可能な再生プラスチック・バイオ原料に転換する長期計画を打ち出しています。この取り組みは国際ニュースでも報道され、資源効率・責任ある消費に向けた業界の方向性の一例として大きなニュースになりました。Reuters

https://wired.jp/2018/03/15/lego-sustainable-bricks/

マテルが海洋プラスチックを使ったバービー人形に

世界的に有名なファッションドール「バービー」シリーズでの取り組みとして、海洋プラスチックをリサイクルした素材を使用した「バービー うみとともだち」シリーズを発売しました。 人形の素材の90%に海洋プラスチックのリサイクル素材を使用しているのが特徴で、ドレスやアクセサリーにもリサイクル素材を使っています。
https://mattel.co.jp/

国内メーカーの動き

バンダイナムコグループ

 

国内最大のメーカーということもあり、関心も高いかと思います。サステナビリティに特化したサイトもあり、今後さらに展開が広がりそうな予感がします。

タカラトミーグループ

  • サステナビリティ方針の中で包装材の使い捨てプラスチック削減、再生素材の研究、廃棄物の適正処理・再利用などを行うと掲げています。タカラトミー

  • 「エコトイ」と呼ばれる基準を設け、再生プラスチック配合製品(例:再生材料を50%以上使ったおもちゃ)などに取り組む活動があります。タカラトミー

  • 長く使える設計、交換可能な部品、電池不要設計など、省資源・長寿命化の工夫も「エコトイ」の一部商品で。タカラトミー

Screenshot

これらはプラスチック削減やリサイクル推進、エコデザインといった視点での対応ですね!トイプラネットの買取でもエコトイを見た時には思わず嬉しい気持ちになってしまいます。

その他の企業

  • 三菱電機×カワダ|廃プラスチック再利用
    ナノブロックなどで有名なカワダさんは、廃プラスチック再利用に関する共同研究が始まっています。家庭などから廃棄されるプラスチックの回収・リサイクルの推進が目的とのことで、2024年には「東京おもちゃショー」にも出展し、将来が楽しみです。カンキョーダイナリー – 楽しく環境を学ぶWebメディア
  • 飲食チェーンが関わる玩具リサイクル
    マクドナルドの店頭回収BOXによるハッピーセットおもちゃのリサイクルは、玩具企業と直接ではないものの消費者のプラスチック循環に関する連携例として有名です。東急不動産ホールディングス|価値を創造し続ける企業グループへ

メーカー以外の取り組み

また、メーカー以外でも、さまざまな活動が人がっています。
株式会社エコランドさんでは自治体と連携して「おもちゃリユースプロジェクト」が展開されていたり、おもちゃのサブスクのサービスを行っている株式会社トラーナでは「トイサブ!」などのサービスが出てきたり、おもちゃの廃棄を少なくしようという社会的な大きな流れがあります。

 

トイプラネットの取り組み

トイプラネットでの取り組みは、リユースを通じて「おもちゃの廃棄」にストップをかけています。
冒頭の通り、現代のおもちゃのほどんどがプラスチックでできており、そのおもちゃが不要になるとかなりの部分(約80%)が廃棄されており、しかも廃棄先は埋立地・焼却・海洋と多岐に渡っており、私たちはそのことを非常に重く受け止めております。

しかし、その一方で日本のおもちゃメーカーさんのおもちゃは非常に安全基準や品質管理が厳重なため、リユース市場で回収することができれば、多くのおもちゃが丁寧にクリーニングをすることで再利用できるものばかりです。
また、日本のおもちゃはキャラクターコンテンツ(IP 知的財産)との関連も高いため、実は歴史的価値も非常に高いものが多く、捨ててしまうのは、実は文化的に見ても非常に勿体無いことと言えるかと思います。

こうした社会の新しい状況の中で、トイプラネットが取り組んでいるのが
ReTOY(リトイ) という活動です。

トイプラネットと違うの?ReTOYってなに?

ReTOYは、おもちゃを私たちにトイプラネットに託していただくことで、「おもちゃの役割をもう一度社会に戻す」 そんな取り組みです。

………と言っても実はこのReTOY。
新しい活動ではなく、これまで行なってきた「おもちゃのリユース」そのものを指す言葉なんです。

売る人、買う人、楽しんだ人、おもちゃを大切にする人みんなが使える言葉として新しく名付けました。
だから、いままでの行動がすべてReTOYしているってことなのです。

私たち、トイプラネットでReTOYするという選択肢が、おもちゃの未来につなぐための選択肢となれば幸いです。まだ小さな取り組みかもしれませんが、おもちゃが廃棄を免れ、もう一度誰かの手に渡ることで、また社会の中で循環しています。

ReTOYとは?

「ReTOYドネーション」プログラム

また、トイプラネットとネッツトヨタ三重様との共同プロジェクトとして、ReTOYドネーションを発足。
イベントなどの機会で三重県の一部のネッツトヨタ店舗にて回収を行なっております。

子供達が不要になったおもちゃにお別れをしています。

ReTOYドネーション

最後に

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
おもちゃは、子どもたちの成長や家族の時間、そして時代の記憶が詰まった、かけがえのない存在です。
そのおもちゃが役目を終えたあとも、誰かのもとでまた新しい物語を紡いでいけるように、私たちはReTOYという選択肢を提案し続けています。

今後とも、おもちゃのリユース トイプラネットをよろしくお願いいたします。

 

なおトイプラネットのサステナビリティに関する情報はこちらからもご覧いただけます。

サステナビリティについて

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