群馬県出身!?若きパズル作家「浅香遊(あさか・ゆう)」って何者!?

2025/07/25

唐突な質問ですが、「浅香遊(あさか・ゆう)」という名前を聞いたことはありますか?

群馬県出身の若きパズル作家で、その独創的な発想は今、世界中のパズルファンから熱い注目を集めています。

名前だけでは性別がわかりづらいですが、記事の後半でご紹介するプロフィール写真を見ると、柔らかな表情を浮かべる若い男性の方でした!
そんな浅香さんの作るパズルは、美術的なセンスと常識にとらわれないユニークなトリックに満ちています。

未来の「つくる力」を目覚めさせるおもちゃ。

浅香さんのパズルは実はほとんどトイプラネットでは取り扱いがありませんが
それでも今回おすすめしたい理由は、
浅香さんのパズルは一般的な常識を打ち破る、
そんな“創造力や思考力を育てる入口”になるかも?と思い
おもちゃを愛するすべての人や、子育て世代を応援している私たちとしては
ぜひ手に取って欲しいと思ったからです。

よく見ればそのすべてに「考える仕組み」や「感じるヒント」が詰まっています。
もちろん、近年のおもちゃにはそういった創造力やロジカルシンキングを育むものも多いですし
ロングセラーブランドであるLEGOにもそういった要素があります。
ただ、パズルの場合は「解」(答え)があるのが特徴。
自由に考えることも大切ですが、プログラミングやデザインなどが重要視される現在
「制限の中でどこまで発想を豊かにできるか?」を育んでくれるのは
実はこういった商品なのかもしれません。

暗黙の了解を、覆すパズル

 

浅香さんのパズルの魅力は、「誰もが無意識に使っている思考パターンを、ことごとく裏切ってくる」ところ。

たとえば、《JIGSAW 29》というジグソーパズル。

引用:https://jigsaw29.thebase.in/

一般的なジグソーの“解き方”の
角パーツを見つけ、辺をそろえ、
絵柄を頼りにピースを埋めていく
──そんな暗黙の了解を逆手に取った構造になっています。

・角パーツが4つ以上あって、どれが本当の角か分からない

・上下左右のつながりすら直感的に判断できない

なのに、たった29ピース

このコンパクトな中に詰め込まれた“ひっかけ”に、
世界中のパズルマニアが驚愕しました。

じっくり考え、予想を裏切られ、やっとのことで正解にたどり着いたときの達成感は
まるで、芸術作品を完成させたような静かな高揚感があります。

 

お手軽価格でたのしめる「沼パズル」

 

この《JIGSAW 29》は、世界パズルデザインコンペティションで入賞し、浅香さんの名を一躍有名にした作品。
なんと制作当時はまだ大学3年生という、その才能はまさに“天才現る”って感じですよね。

 

その後、彼のパズルはいくつかが玩具メーカー・ハナヤマから《沼パズル》シリーズとして商品化されています。
ネーミングも秀逸ですが、ハマったら抜け出せない“沼”感は本物です。

引用:https://store.hanayamatoys.co.jp/items/55637665

・2021年「JIGSAW 29」「JIGSAW 19」商品化

・2022年「JIGSAW 16」「JIGSAW 28」発売

・2025年には立体パズル《はずる キャストジャム》が発売

市販されているものは比較的リーズナブルなので、気軽に挑戦できます。
ちなみに、元となったナンバリングシリーズは海外サイトや中古市場では高騰することもあるのでご注意を。

オリジナルにこだわりがなければ、「沼パズル」おすすめです

音楽や文学から生まれるパズル

浅香さんの作品は、見た目にも美しい。さらに、その着想源もアートやカルチャーに満ちています。

たとえば、《OLEO 10》という赤と黒のコントラストが美しいパズル。これはジャズの名曲、ソニー・ロリンズの《OLEO》をモチーフに、スケッチから着想を得た作品だそうです。

また、《ICE 9》という作品は、SF小説の金字塔『猫のゆりかご』(カート・ヴォネガット)からインスピレーションを受けており、浅香さん自身が「自作の中でも最も難しい」と語るほどの強敵。

ただの時間つぶしではなく、文化や思考に触れる感覚で遊べる──
浅香さんのパズルは、普通のパズルでは得られない文学性を感じられます。

浅香遊さんのプロフィール

引用:https://www.akibi.ac.jp/interview/23688.html

  • 1997年 群馬県生まれ

  • 2018年 パズル制作を始める。同年、世界パズルデザインコンペティション入賞

  • 2019年 秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻卒業。「カモステイク」で学長賞受賞

  • 2021年 JIGSAW 29・JIGSAW 19がハナヤマより商品化

  • 2022年 JIGSAW 16・JIGSAW 28発売

  • 2025年 立体パズル《はずる キャストジャム》発売

大人こそ楽しめる

 

浅香さんのパズルは論理とアートの間にある“創造性”を刺激してくれるのが特徴です。

もしあなたが、

  • 休日に美術館にいくのが好き

  • 本や音楽からインスピレーションを得るのが好き

  • 「頭が堅い」と言われる
  • 常識を飛び越えたアイデアを出したい

…と思っているなら、

この“意地悪だけど美しい”パズルたちは、きっとあなたの感性にフィットすると思いますし
商品としての完成度も高いので、きっと手に取れば物として楽しめると思います。

まずは、ぜひ、ひとつ手に取ってみてください。

 

わたしたちトイプラネットのご紹介

わたしたちトイプラネットは、おもちゃ・ホビー専門のリユースショップとして
常に子どもたちの将来の可能性を信じています。

 

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